週刊 英国ニュースダイジェスト


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Posted by AMITY on June 13, 1998 at 14:20:51:

In Reply to: Re: インターンシッププログラムスについて posted by AMITY on June 13, 1998 at 12:14:00:

英国ニュースダイジェストは、英国で生活する日本人向け日本語
週刊新聞で、日本へも郵送してくれます。
私は定期購読してないので最新情報ではありませんが、
1998年1月29日号に掲載されている郵送料込みの価格では...

英国内 3カ月 £8、6カ月 £15、1年 £25、2年 £40
日本へ 3カ月 £35、6カ月 £50、1年 £80、2年 £140

                    ...となっています。

最新価格や支払い方法などは下記に直接連絡を取って下さい。

発行:NEWS DIGEST INTL
   8 LONG ST LONDON E2 8EQ
   TEL:0171-739-2802

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貸家、貸部屋、各種レッスン、売ります、買います、などの
英国で暮らす日本人にとって有益なジャンルの情報が数多く
載っています。


下記の文章は、[週間] 英国ニュースダイジェスト No.624
1997年11月6日号より、岩崎礼子さんのコラム「英国解体新書」を、
転記したものです。

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Deconstructing the English
英国解体新書 54

なに食べてるの?

◆美食という罪

 「ふだん、なに作って食べてるの?」と、日本からの友人に聞か
れることがままある。そのたびに、なぜかギョッとしてしまう私。
 はかない記憶の糸をたぐるべく宙に目を走らせるのだが、どうし
ても思い出せない。生きているんだから、何か食べているはずなの
だが。
 世にもかんたんな問いかけに答えられずに煩悶する私を、友人た
ちはけげんな顔で見る。が、「食」とひと口にいっても、英国には
独自のストイックな歴史と哲学が、そして私の背後には、素直に料
理を楽しめない感情的な屈折がある。
 それぞれの屈折だが、英国と食については周知のとおり、よい素
材が手元にあるのに、英国人はその持ち味を殺し、徹底的にまずく
料理して食べるという伝統がある。
 それを、アングロサクソン民族の味覚の幅が、他民族より2つ3
つ少ないからという人もいる。が、彼らが味オンチであるという以
前に、ピューリタニズムの哲学を無視することはできない、と私は
思う。つまり、食物は生きていく最低限の栄養をとるためのもので
あって、けっして彩りをたのしみ、美食を追及し、会話や生きるこ
とを賛美するという地上の喜びを追求するものであってはならない。
それは邪悪な罪なのである。

◆晩ゴハンの実態

 もし間違って、家族や友人に「これ、とてもおいしいよ」といわ
れるような料理を作ってしまったら、すぐさま料理に水をぶっかけ
て彼らを罪から救うくらいの機転は、常にもっていなければならな
い。
 また、料理というのは、「家庭」と切っても切れない深い関係が
ある。家族が揃い、愛といつくしみがあって、そこに料理を作る喜
びと、食べるしあわせが存在するからだ。
 ということは、そこにはまず家庭が存在しなければならない。家
族制度のなだれのごとき崩壊で、いまやひとり暮らしや片親世帯が
大多数を占める英国で、私を含め、あぶら汗をかいたり煩悶したり
せずに、家庭料理のハナシができる人が何人いるだろうか。
 かつて、「お料理は愛情」と信じて生きていたなど、口が裂けて
も言えない秘密だ、と思ってしまうところに私の感情的な屈折があ
る。
 とはいえ、答えにくい質問であれば、聞くほうの好奇心はつのる
というもの。で、私は周りのひとり暮らしの英国人のプライバシー
に立ち入り、晩ゴハンを探り出してみた。
 マシュー 28歳 男性会社員の場合。
 ケロッグのクランチーナッツ・コーンフレークスにミルクを注い
だ定番の夕食。
 ちなみに朝食は抜き。昼食は会社でビーンズ、ベーコンとソーセー
ジ、チップスと焼きトマトというあの英国ワンパターン料理を食す
る。それで、身長195センチ、88キロの巨体を維持している。

 パメラ 34歳 女性会社員 離婚1回 ダイエット中。
 大量のピーナッツ。会社から帰ってきてあまりに空腹だったので、
手を出したらやめられずにいる。本当は野菜とエビ入りのオムレツ
を作るつもりだった……。

 フローラ 52歳 女性 遺産で悠々自適生活。ダイエット中。
 ソーダブレッドにバター。マークス&スペンサーのスープの缶詰。
デザートにタルトを食べるか否か葛藤中。体重は半年間全く減って
いない。

◆食卓のない夫婦

 例外的に、結婚しているカップルの場合はどうだろう。
 クリス&リー 30代半ば会社員 結婚2年目。妻のクリスは最
近勤めのあと週3回空手教室に通い、夫のリー同じ日にダンスに通
う。クリスの夕食は、会社の近くで買ったサンドイッチとダイエッ
トコーク。リーはラガー1パイントとポテトクリスプス1袋。2人
共夜中にトーストで埋め合わせる。
 はたして、期待を裏切らない結果が出た。飽食の時代にあっても、
彼らはピューリタニズムの伝統を護り、また家族崩壊の方程式に従っ
て、殺伐かつ貧困な食生活を送っていると結論してよかろう、とひ
とり悦に入っているとポールから電話がかかってきた。
 「すごくいいトーフを入手したので、いま湯豆腐を作ろうとして
いるんだ。念のため材料と作り方を確認させてほしい」
 ポールは37歳。金持の失業者、つまり遊民である。彼の夕食メ
ニューは、イタリア産オリーブに白ワイン、むーる貝のバター蒸し
に極上のパン、そして湯豆腐という。彼は、珍しく芯から料理好き
で、ひとりでも決して手を抜かない主義である。
 「ところでレイコ、きみは今晩なにを食べた?」
 はて、なに食べたっけ。
 「私はえーっと、今日もカスミ。お醤油をたらしてね」
 ところであなたは、何を作って食べてるの?
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これは、ロンドンなど都会での典型的なケースだと思います。
伝統的な料理は、受け継がれているところではちゃんと受け継がれ
ていることと思います。
イングランドとスコットランドでは、ずいぶん家庭料理も違うよう
です。そういう比較に興味をもつのも面白いかもしれませんね。



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