留学は「がく然」からはじまる...?


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Posted by AMITY on May 29, 1997 at 04:37:31:

In Reply to: 留学するときの英語って? posted by ももちゃん on May 23, 1997 at 02:12:38:


海外で外国語を学ぶのと、日本で学ぶことの違いをグラフで表わしたいと思います。
これは一般論を延べるものですが、ほとんどの人に当てはまるのではないかと思います。
少し解りづらいかもしれませんが、下の図を見て下さい。


          ▲▽▼ 日本で外国語を学ぶ場合 ▲▽▼

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  ┃◆◆◆ ──────────── スタート時の外国語レベル
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「スタート時の外国語レベル」というのはいままでに学校で習ったり、日常の中で吸収して身についている外国語のことです。日本での外国語学習では、たとえばテキストは自分のレベルにあったものを使って勉強を開始しますし、また生活に必要な情報もほとんど日本語だけで事足ります。例えば、スーパーに買い物に行って、商品を手に取っても間違いなく日本語の品質表示で詳しい内容を確認できます。また、疑問があれば細かい質問を日本語ですることが可能です。
つまり、学習時は自分のレベルに応じて外国語に接し、日常生活でも外国語で困るようなことはありません。
このように母国語の環境で外国語を学習すると、留学に比べてゆっくりとレベルアップしてゆくことになると言えるでしょう。


          ▲▽▼ 海外で外国語を学ぶ場合 ▲▽▼

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海外留学のレッスンもレベル別にクラス分けされ、そのレベルにあったテキストや教材などで学習を開始しますが、テキストの内容も説明も全て外国語です。日本で教えている外国人教師は多少の日本語を理解できたり、少なくとも日本人の生徒が本当に解っているかどうかというポイントは押さえていますが、海外では自己申告することが重要になります。
また、日常の中での情報はTVや新聞をはじめほとんど全て外国語です。
例えばスーパーで小麦粉を買うとして、まず小麦粉を探し当て、それが「強力粉」か「薄力粉」かを見分けるにも外国語が必要になります。

グラフでは「スタート時の外国語レベル」よりも、はるか下からスタートしています。
これは、知っている簡単な単語でゆっくりと話しかけられても聞き取れなかったり、日常生活の中で日本では不自由を感じていなかったことが、急に難しいことに感じたりといったことを含めて、テストで取れる点よりも実際に通用する自分の外国語レベルが低いことに「がく然」とすることからスタートすることを意味します。
中には挫折感に近いものを感じる方もいらっしゃることでしょう。

このとおり、ほとんどの人にとって外国に到着して数日間は苦しいものになります。
夢に描いた留学はこんなはずではなかったと「必ず」思います。
あとから思えば、恵まれていた環境であったとしても、はじめの1週間に「ここに来て失敗した」と1度も感じない人はいないと断言できます。
つまり、実際に外国語だけの環境で生活することは、想像とは違ういろんな出来事があるということです。

それが1週間を過ぎたころには、周りの環境は最初の印象とは違うものに「必ず」変わります。気づかないうちに変わっています。
ですので、最初の数日でヤケを起こしたり、日本人と愚痴の交換に精を出したりしてしまっては元も子もありません。あなたの留学はまだ飛び立ってもいない滑走路で簡単に分解してしまいます。
そういう期間は誰にでもあり、しかも普通は数日で克服できます。
最初に感じる「何て私は情けないんだ」という状況から、急激に外国語力はアップします。
(正しくは、本来理解できることが全て理解できるようになります)

さて、そんな最初の壁を破ったあとどうなるか...
知っている単語で話しかけられるとその全て聞き取れ、また知らない言葉が混じっていても前後の流れで要領よく推測したり、その単語をリピートできる程度には聞き取れるようになるはずです。
こうなってはじめて、頭の中で理解できる外国語と、周りの環境で実際に使われている外国語が一致します。つまり、聞き取ったこと、読み取ったことがその知識と能力に応じてしっかり頭に伝えられ理解できるようになるのです。(理解できないものはできないというのは言うまでもありません)

ここまでの期間は、いわば適応するためのリハビリテーションでしかないような気がします。それを越えると、それぞれのスタート時の外国語レベルからの前進が開始されます。
そうなればしめたもんで、周りの環境全てが勉強の場に変わります。
TVのコマーシャルも、ホームステイファミリーとの会話も、全ての日常から新しい単語や表現を吸収することになります。

しかし、このあともいろんな壁が現れることでしょう。
留学は、快適なサービスを受ける海外体験ツアーでは決してありません。
お金を払って、不自由な思いをしに行くようなものです。
日本に帰るときになって「帰りたくない」「是非またここに来たい」と思えれば留学は成功だったと言えると思います。

日本にいるうちに、あらかじめ外国語について用意するとすれば、特にヒアリングに力を入れることでしょうか。コミュニケーションの第1歩は、相手の言葉を聞いて理解することです。
積極的にコミュニケーションできれば、最初の壁を早く破ることができます。
もちろん文法も大切ですが、生活に直結して重要になるのはヒアリングであると思います。



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